2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21650020
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
斎藤 隆文 Tokyo University of Agriculture and Technology, 大学院・共生科学技術研究院, 教授 (60293007)
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Keywords | 視覚情報伝達 / コンピュータグラフィックス / 可視化 / 視線 |
Research Abstract |
本研究では,画像や形状がもつ各種属性およびその分布と,見る人の視線が対象の各部分に誘引される度合い(視線誘引特性)との関係を,定量的に解析し,描画技法や応用分野に依存しない一般的な視線誘引モデルを導出するとともに,CG・可視化・文書整形などに適用し,視覚情報伝達効率の飛躍的向上を図ることを目的としている. 本年度は特に,視線誘引にかかわる属性の選定と,属性ごとの視線誘引特性の定量的解析を中心に検討を進めた.また,CGや可視化に関する複数の研究対象において,視線誘引特性とその評価の考え方を取り入れて研究を進めた.その結果,以下の成果を得た. 1.Hybrid Imagesを利用した掲示板 遠くからは概要が,近くからは詳細情報が読み取れる掲示板の開発において,人間の視覚特性を考慮に入れて表示デバイスごとの特性の違いを補償する方法を開発した. 2.近景と遠方とを同時に表現できるデフォルメ地図 デフォルメのための非線形投影パラメータの設定や,描画表現手法に関して,視線誘引特性を考慮に入れて改善を図り,システムの完成度を向上させた. 3.大規模データの可視化 時系列画像における動き情報の提示,クラスタリング結果の安定性可視化などにおいて,視線誘引特性を考慮した上で,可視化手法の選択や各種パラメータの最適化を行った.
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