2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21650024
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
鏡 慎吾 Tohoku University, 大学院・情報科学研究科, 准教授 (90361542)
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Keywords | バーチャルリアリティ / スマートセンサ情報システム / 画像,文章,音声等認識 |
Research Abstract |
本研究は,近年盛んになっている拡張現実感研究の新たなアプローチとして,時間領域で操作された映像を実映像に重畳表示する時間領域拡張現実感を提案することを目的とする.具体的には,高速度カメラ等により得られる肉眼では見ることのできない高時間分解能の視覚情報を,ユーザが知覚できるように時間スケールを変換しつつ,かつリアルタイムにユーザに提示するための技術の開発を行い,またその有用性を評価することを目的とする.平成21年度は,提案する時間領域拡張現実感を実現するためのシステム構築を行うとともに,情報提示アルゴリズムの開発を進めた.またユーザの反応に関する基礎的検討を行った. 実験システムとして,PC1台と液晶ディスプレイに640×480画素,200fpsのIEEE 1394bカメラを接続したシステムを構築し,解像度をを変えることにより最大320fpsの映像に対する動作確認を行った. 情報提示アルゴリズムとしては,周期的な運動に対する方法と非周期的な運動に対する方法についてそれぞれ検討を行った.前者については,シャッタ時間を短くしたカメラでフレームレートを動的に制御しながら撮影することによって,回転運動する対象を任意の周波数で回転しているように提示するための方法を検討し,そのための条件を明らかにした.後者については,入力映像から重要な画素を適切に選択する機構とともに,同一と判断される領域き同期して表示する機構を開発し,時間遅れを蓄積させることなく,即時性を保ったスローモーション提示を可能とした. また,周期運動にユーザの動作を時間同期させるタスクの実行に関して,その周期運動の位相を意図的にずらした映像を合成して提示することにより,同期誤差が低減することを確認した.
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Research Products
(1 results)