2009 Fiscal Year Annual Research Report
顔面の表情表出機能を支援・拡張するロボットマスクの研究
Project/Area Number |
21650040
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
鈴木 健嗣 University of Tsukuba, 大学院・システム情報工学研究科, 講師 (30350474)
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Keywords | 人支援技術 / 知能ロボティックス / 生体電位信号 / 認知科学 / 人工知能 / 表情生成 / 顔 / ウェアラブル・インタフェース |
Research Abstract |
本研究は,情報機械系技術の融合技術により,顔面神経麻痺患者の表情筋の随意運動機能を支援・拡張することで,患者自身の意思,つまり脳からの指令により自由に自然な表情表出を実現することを目標としている. 本年度は,第一年度として,主にロボットマスクの構築,顔面表情解析のための計測装置の製作,及び健常者における検証を行った.特に他の顔組織に影響の少ない口角周辺の表情筋の制御に着目して研究を実施した.以下に,要素技術に関する研究は以下の通りである. (1)顔面表情表出の定量解析技術 簡易的な顔面表情撮影支援装置を製作し,オプティカルフローにより口周辺領域の表情の時間変化計測を実施した.また,3次元撮影装置,及び顔面用のモーションキャプチャを併用することで,表情表出の定量解析を実施した. (2)ロボットマスクの製作 制御ユニット部,ワイヤチューブ部,顔表面接触部からなるロボットマスクを制作した.また,顔表面接触部は,マット加工した皮膚貼付用のポリウレタンフィルム製シートの開発を行い,表情表出に必要なトルクを担保しながら,表情筋にほとんど負担をかけない程度の駆動機構を実現した.
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Research Products
(1 results)