2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21650046
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
小野 眞史 Nippon Medical School, 医学部, 准教授 (80204254)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原 行弘 日本医科大学, 医学部, 教授 (20198899)
西村 敏 日本大学, 歯学部, 助教 (70246908)
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Keywords | 感性脳科学 / ドライアイ / ドライマウス / 不快感 / 近赤外線分光法 / 嚥下困難 / 開瞼困難 / シェーグレン症候群 |
Research Abstract |
本研究はシェーグレン症候群のような、多臓器発症の感覚的に質が異なる複数の愁訴の評価に対し、一個人の患者生活におけるQOLという側面から総合的に評価することができるか否かを目的とし、同一個人内のドライアイの開瞼時眼不快、ドライマウスによる嚥下困難といった異種の愁訴の他覚的な定量、比較の可能性と妥当性を検討することを目的としている。 初年度は近赤外線分光法(fNIRS)を用いた前頭葉活性の測定による嚥下困難感の他覚的検出の可能性を検討するための条件設定、ならびに今後予定している陽電子放射断層撮影(PET)同時計測時の機種選定並びに条件設定を行った。 PET同時計測時の機種としては通常のfNIRS計測における測定プローブ群がグラスファイバーにて本体と結合されている条件から、当初予定していた機種OMM-3000(島津製作所製)から小型のOEG-16(スペクトラテック社製)へと変更し、PETとの同時計測が可能となる嚥下困難感測定条件確立を検討した。これは平成22年5月の第47回日本リハ学会におき、前頭葉専用の光イメージング脳機能測定装置(fNIRS)による嚥下困難感の評価として発表予定である。 次年度は主な測定部位を前頭前野に限局し、OEG-16を用いたPET同時計測により、嚥下および咀嚼運動によるfNIRS測定結果への影響を受けない嚥下困難感測定条件を確立する。その上で本研究の目的である、同一個人内のドライアイの開瞼時眼不快、ドライマウスによる嚥下困難といった異種の愁訴の他覚的な定量、比較の可能性と妥当性の検討を行う。
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