2010 Fiscal Year Annual Research Report
局所神経回路の定量的解析に向けたウイルスベクターの開発
Project/Area Number |
21650083
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
金子 武嗣 京都大学, 医学研究科, 教授 (90177519)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
日置 寛之 京都大学, 医学研究科, 助教 (00402850)
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Keywords | レンチウイルス / 遺伝子改変動物 / Cre/loxP / Tet-Onシステム / Tet-Offシステム / 中枢神経系 / 局所神経回路 / 定量的解析 |
Research Abstract |
本研究課題では、Creを細胞種特異的に発現する遺伝子改変動物とレンチウイルスベクターを組み合わせることで、ある特定の神経細胞群にのみ目的遺伝子を発現させ、単一神経細胞の入出力特性を定量的に記述することを目的とする。昨年度は(a)2種の遺伝子(X&Y)を共発現するレンチウイルスベクターの開発を行った。Tet応答性・双方向性プロモーター(TREB)、脳心筋炎ウイルス由来のIRES、手足口病ウイルス由来のF2A配列の比較検討を行ったところ、X/Yの発現量の比・両者の総発現量において、F2Aが優れていることが明らかとなった。 本年度は(b)Cre存在下のみで目的遺伝子を発現するレンチウイルスベクター、(c)Cre発現遺伝子改変動物の開発を進めた。 (b) ウイルスベクターに搭載できる遺伝子の長さには制限があるため、『FLEX switch(Schnutgen et al., 2003)』を介した遺伝子発現の開発を進めた。293細胞を用いたin vitro実験では、レンチウイルスに搭載した『FLEX switch』が効率的に働くことが分かった。この『FLEX switch』を搭載した各種レンチウイルスベクターの開発、及びアデノ随伴ウイルスベクター・アデノウイルスベクターの開発も進めた。皮質錐体細胞特異的にCreを発現する遺伝子改変動物を用いて予備実験を行ったところ、in vivoにおいても『FLEX switch』が効率的に働き、細胞種特異的遺伝子発現に有用であることが明らかになった。 (c) BAC DNAを用いた遺伝子改変動物の作出、及びMMRRCからの購入も進めた。現在までに数ラインにおいて、Creの特異的発現を確認している。 今後は、本研究課題で開発したウイルスベクター・遺伝子改変動物を利用し、神経回路網の定量的解析を進めていきたいと考えている。
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Research Products
(10 results)
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[Journal Article] PKG dynamically modulates TASK1-mediated leak K^+currents in cholinergic neurons of the basal forebrain.2010
Author(s)
Toyoda H, Saito M, Okazawa M, Hirao K, Sato H, Abe H, Takada K, Funabiki K, Takada M, Kaneko T, Kang Y.
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Journal Title
The Journal of Neuroscience
Volume: 30
Pages: 5677-5689
Peer Reviewed
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[Presentation] "TET-OFF" LENTIVIRAL VECTORS DRIVE HIGH-LEVEL TRANSGENE EXPRESSION INMARMOSET BRAINS2010
Author(s)
Akiya Watakabe, Masafumi Takaji, Yuki Nakagami, Hiroyuki Hioki, Takeshi Kaneko, Shigeki Kato, Kazuto Kobayashi, Takashi Kawashima, Hiroyuki Okuno, Haruhiko Bito Yoshihiro Kitamura, Tetsuo Yamamori
Organizer
The 40th Society for Neuroscience Annual Mesting
Place of Presentation
San Diego
Year and Date
2010-11-13
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[Presentation] TET-OFFレンチウィルスベクターによるマーモセット脳への遺伝子導入2010
Author(s)
渡我部昭哉, 高司雅史, 仲神友貴, 日置寛之, 金子武嗣, 加藤成樹, 小林和人, 川島尚之, 奥野浩行, 尾藤晴彦, 北村義浩, 山森哲雄
Organizer
第33回日本神経科学大会
Place of Presentation
パシフィコ横浜
Year and Date
2010-09-10
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