2009 Fiscal Year Annual Research Report
生きたマウス個体レベルにおける新規生命デザイン解析系の開発
Project/Area Number |
21650099
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
八木 健 Osaka University, 大学院・生命機能研究科, 教授 (10241241)
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Keywords | 遺伝子変異 / 変異マウス / 進化 / 疾患モデル / 行動 |
Research Abstract |
本研究では、DNA複製酵素poldの校正活性失活によりDNA複製時における遺伝子変異率を増加させたマウス系統(遺伝子変異率増加マウス系統)を利用して、兄妹交配により世代を繰り返し、遺伝子変異が蓄積したマウス個体を解析している。マウス継代における生きたマウス個体の選択により、有害な遺伝子変異が除去され、生存に不利とならない中立的な遺伝子変異がマウス個体に蓄積されることが予想される。本年度は、以下の結果が得られた。1)これまでに作製したC57BL/6系統由来の高頻度突然変異発生系統を利用して、複数の系統に分けて兄妹交配により継代を行ってきた。その結果、マウスの毛色、形態、行動などに異常をもつマウスが得られた。また、各個体の体重や1回の出産あたりの産仔数などを記録した結果、独立した系統ごとに、得られる異常や産子数が異なっており、マウス系統ごとに異なる突然変異の蓄積が示唆されている。現在、これらのマウス系統の生殖系列における突然変異率の測定を行う為に、in vivoでの塩基置換や比較的小規模な挿入、欠失などの突然変異に対して有効な突然変異検出用トランスジェニックマウスとの交配を行っているところである。また、この高頻度突然変異発生系統の掛け合わせにより得られている「小鳥のようにさえずる」マウス系統についての解析を行った。B6とDBA2系統間の多型を利用した連鎖解析により、原因遺伝子変異の候補を特定することに成功している。また、小鳥のようにさえずるマウス系統の発声パターンや喉のイメージング解析を行い、発声のメカニズムについて解析を行っている。
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[Journal Article] Kinase-dead knock-in mouse reveals an essential role of kinase activity of Ca2+/calmodulin-dependent protein kinase IIalpha in dendritic spine enlargement, long-term potentiation, and learning.2009
Author(s)
Yamagata Y, Kobayashi S, Umeda T, Inoue A, Sakagami H, Fukaya M, Watanabe M, Hatanaka N, Totsuka M, Yagi T, Obata K, Imoto K, Yanagawa Y, Manabe T, Okabe S
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Journal Title
The Journal of Neuroscience 29
Pages: 7607-7618
Peer Reviewed
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