2009 Fiscal Year Annual Research Report
生体内樹状細胞に対するインビボ抗原導入のための超音波用バブルリポソームの開発
Project/Area Number |
21650131
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
丸山 一雄 Teikyo University, 薬学部, 教授 (30130040)
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Keywords | がん免疫療法 / MHCクラスI / バブルリポソーム / 超音波 / 細胞傷害性T細胞(CTL) |
Research Abstract |
(1)DC特異的バブルリポソームの開発とMHCクラスI抗原提示効率の評価(ex vivo法): バブルリポソームのGMP製造を確立する点について、リポソーム調製にエタノールのみを用いたGMP製造法を検討した。その結果は、まだ改良の余地があるものの8割方完成した。バブルリポソームと超音波を併用しin vitroにおいてマウスプライマリーDCへの蛍光ラベル標識したOVA導入を行い、顕微鏡で細胞内挙動を観察し、ex vivoでの導入条件(リボソーム量と抗原量比、照射強度・時間など)を評価したところ、エンドサイトーシスを止めた条件での導入を確認することが出来た。同時に、MHCクラスIへの抗原提示効率を確認した。 これらの検討で得られた結果を踏まえて、DCへの抗原デリバリーに最適なバブルリポソームおよび超音波照射条件を検討中である。 (2)In vivoにおけるDCへの直接免疫法の開発とその有用性の評価(in vivo法): 実用化を考慮した場合、癌ワクチンの創製、予防はもちろん簡便性および患者への負担の観点からDCを用いたex vivo法ではなく、直接in vivoに抗原を免疫する方法の開発が望まれる。現在、モデル抗原として卵白アルブミン(OVA)、モデル腫瘍細胞としてOVA発現細胞(EG7-OVA細胞)を用い、EG7-OVA担癌マウスモデルに対して、バブルリポソームとOVAの混合溶液を皮内注射し超音波照射して、検討中である。リポソーム量と抗原量比、照射強度・時間などの最適な条件を検討している。
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