2010 Fiscal Year Annual Research Report
リハ実施は移植神経幹細胞の生着率・分化に影響し、脳卒中後の麻痺回復を促進するか
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21650143
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
安保 雅博 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (00266587)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山内 秀樹 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (60220224)
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Keywords | 脳卒中 / ES細胞 / アストロサイト / 機能回復 / 神経幹細胞移植 / 回復 |
Research Abstract |
神経幹細胞移植の至適条件の検討を実施した。実験には体重約150gのF344系雄ラットを用いた。脳卒中非移植群(n=7)と脳卒中移植群(n=7)に分けた。すべての動物に対して、右感覚運動皮質にRose Bengal血栓性梗塞を作成した。脳梗塞作成1日後に神経幹細胞(100万個/個体)を静脈投与した。マウスES細胞から神経幹細胞への分化誘導および神経幹細胞の培養は、Neural Stem Sphere(NSS)法で行なった。すなわち、フィーダー細胞上で培養した未分化なマウスES細胞の塊(コロニー)を、実体顕微鏡下でガラスキャピラリーを使用して単離した。コロニーを非接着性ディッシュに移し、アストロサイト条件培地の中で浮遊培養して神経系細胞への選択的分化誘導を行い、神経幹細胞を含む球状の細胞集合体(NSS)を形成させた。浮遊培養4日目のNSSを接着性のディッシュに移し、塩基性線維芽細胞増殖因子(bFGF)存在下で数日間培養して、NSSの周囲に神経幹細胞を増殖させ、NSS周囲に遊走した神経幹細胞だけを回収し、bFGF存在下で増殖させ、均質な神経幹細胞を調製した。細胞は凍結保存し、移植時に、解凍して培養を再開し、1 mlのDMEMに懸濁し、動物に移植した。脳卒中非移植群にはvehicle 1 mlの静注処置のみを行った。移植1日後から免疫拒絶を防ぐため、cyclosporine A(10mg/kg/day, ip)を材料採取まで投与した。右感覚運動野皮質の損傷により生じた左下肢麻痺は、Beam-walking scoreで評価をした。脳卒中非移植群と脳卒中移植群とも損傷作成後約10日で麻痺は改善した。また、麻痺の回復スピードは、両群間に統計学的優位差を認めなかった。よって、さらに神経幹細胞移植の至適条件の検討をする必要がある。
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Research Products
(1 results)