2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21650144
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Research Institution | Niigata University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
大西 秀明 新潟医療福祉大学, 医療技術学部, 教授 (90339953)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久保 雅義 新潟医療福祉大学, 医療技術学部, 教授 (50460332)
古沢アドリアネ 明美 新潟医療福祉大学, 医療技術学部, 助手 (20410269)
椿 淳裕 新潟医療福祉大学, 医療技術学部, 講師 (50410262)
菅原 和広 新潟医療福祉大学, 医療技術学部, 助教 (10571664)
松本 香好美 新潟医療福祉大学, 医療技術学部, 講師 (20586200)
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Keywords | 近赤外線分光法 / 脳血液量 / 体循環 / 脳活動 / リハビリテーション / 血圧 |
Research Abstract |
23年度は自転車駆動時における体循環と脳循環との関係を明らかにすることを目的として実験を行った.対象は健常若年者(年齢20才~23才)であった.本実験に先駆けて運動負荷試験を行い被験者毎の最大酸素摂取量を設定した.本実験では,自転車駆動時の頭部血液量と体循環および筋活動の変動を同時に計測した.脳循環の計測には近赤外線分光イメージング装置を利用し,送光プローブと受光プローブの間隔を1.5cm,3.0cm,4.5cmの3種類を設定し頭表から浅層,中間層,深層の循環動態を計測することを試みた.体循環の計測には連続血圧血行動態測定装置を利用してリアルタイムの血圧変動および心拍変動を計測した.さらに頭皮血液量の変動をレーザー組織血流計にて計測した.筋活動は外側広筋を対象として計測した.運動課題プロトコルは,安静4分+ウォーミングアップ4分,最大酸素摂取量の30%(30%Vo2max)5分間,50%VO2max5分間,70%VO2max5分間,クーリングダウン4分間,運動後安静4分間とした. 実験の結果,運動負荷量の増大に伴い,外側広筋の筋活動,心拍数,血圧,頭皮血流量は増加したが,頭部酸素化ヘモグロビンは70%VO2maxの途中から減少することが示された.この酸素化ヘモグロビンの減少は送光受光プローブ間隔による違いは認められず,同様の傾向を示した.この結果は,高運動負荷時には体循環の変動と脳循環の変動は異なっていることを示唆していると考えられる.一方,自転車駆動に併せた脳循環の変動を認めることができず,自転車駆動のような粗大運動で負荷量が大きい際には,大脳皮質の神経活動を近赤外線分光法で計測することは困難であると考えられた.
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Research Products
(6 results)