2009 Fiscal Year Annual Research Report
心技体を表現するスポーツシュミレータの開発と教育への応用
Project/Area Number |
21650161
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
竹林 洋一 Shizuoka University, 創造科学技術大学院, 教授 (10345803)
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Keywords | スポーツ教育学 / シミュレーション |
Research Abstract |
心技体のモデルに基づくスポーツシミュレータ開発の第一歩として、テニス(ゲーム)の状況に応じた思考(意識と意図のプログラム)を生成・評価・検証できる枠組みを構築した。テニスにおける世界(環境, ルールなど)と人間(選手)モデルの記述方法、それらを現代のPC上でシミュレートした。選手の戦略やメンタルな要因とその強度も対象世界の領域(スポーツの種類)により異なるが、テニスについて可視化ソフトウェアを開発した。 その途中成果を、「テニス選手の戦略・戦術思考を可視化するスポーツシミュレータの開発」として情処理学会全国大会等で成果を発表した。反響は良好で、人間のメンタルモデルを構成する機能を自由に追加/削除でき、その性能を動的にチューニングできる枠組と可視化機能の連携で、世界をシミュレートしながら、現実的な思考モデルのあり方を思考錯誤できる環境が実現できる見通しを得た。 次年度は他のスポーツにも拡張し、シミュレータの基本となる「世界」と「人の思考」モデルを現状のコンピュータで取り扱える規模(全ての物理現象、生理現象をモデル化することはできない)で実装する予定である。
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