2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21650169
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
福林 徹 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 教授 (70114626)
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Keywords | スポーツ障害 / スポーツ生理学 / バイオメカニクス / 距骨下関節 / ランニング / 足部障害 / 足底脂肪体 |
Research Abstract |
シューズ装着下(shoesと略す)および裸足(bareと略す)で以下の二種類の実験を行った-(1)ランニング時の距腿関節および距骨下関節,足関節の3次元運動解析をBanksらに習い2D-3D registration法を用いて評価する.(2)10cmの高さからの片足着地動作を教示した際の踵骨裏面の脂肪組織の変位度合いをcineradiographyを用いて評価する.なお実験(1)のCT撮影は下腿から測定まで15cmの範囲を対象として0.4m間隔で撮影を行った.実験(1)(2)で使用した足部のcineradiographyを用いての解析はサンプリング周波数60Hzで行った.「結果」(1)の実験では底背屈の最大角度変位は,それぞれ,距腿関節-14.2°(bare)-5.2°(shoes),距骨下関節2.8°(bare)2.3°(shoes),足関節全体で-16.0°(bare)-4.6°(shoes)であった.外返し・内返しの最大角度変位はそれぞれ距腿関節2.0°(bare)2.7°(shoes),距骨下関節4.7°(bare)3.0°(shoes),足関節全体で-5.6°(bare)-1.8°(shoes)であった.外旋・内旋の最大角度変位は,それぞれ距腿関節5.5°(bare)1.3°(shoes),距骨下関節3.6°(bare)1.5(shoes),足関節全体で5.9°(bare)3.2°(shoes)であった.距腿関節ではシューズ着用時に比べ,裸足時にはより底屈・外返しする傾向があり,距骨下関節においては,距骨に対する踵骨の背屈・外返し・外旋の複合的な動きが生じた.(2)の実験ではシューズ着用時の踵部着地後の脂肪組織の変位量は-3.4mmであり,裸足時の変位量は-9.8mmであった。着地後の踵部脂肪組織の変位量はシューズ着用時よりも裸足時の方が有意に大きい値を示した.
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