2010 Fiscal Year Annual Research Report
新たな健康指標としての腸内細菌叢の可能性-運動・生活習慣との関連からの検証-
Project/Area Number |
21650178
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
梅田 孝 弘前大学, 大学院・医学研究科, 准教授 (50311535)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中路 重之 弘前大学, 大学院・医学研究科, 教授 (10192220)
高橋 平 弘前大学, 大学院・医学研究科, 助教 (70400132)
檀上 和真 弘前大学, 大学院・医学研究科, 助教 (90463760)
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Keywords | 応用健康科学 / 住民健診 / 腸内細菌 / 生活習慣病 / 健康指標 |
Research Abstract |
生活習慣病の早期発見、早期治療を目的に全国規模で地域検診、職場検診が実施、展開されている。また、これらの検診の主目的は糖尿病、高脂血症、悪性新生物をはじめとする生活習慣病の早期発見である。しかし、本人の自覚がないまま長期に亘って進行、発症する生活習慣病の発症機序を考えた場合、検診はこれまでの実施目的に加え不適切な生活習慣を起因とする半健康者、自覚症状がなく症状が発現する以前の半健康者を速やかに抽出し、検診受診者に生活習慣を早急に改善する方策を提供することも極めて重要な課題となると考えられる。 現在、健康を把握するために多くの健康指標が研究開発、提案され活用されている。一方、検診時に測定される健康指標は短時間に一度に大量の試料を簡便に測定できること、安価であること、受診者に対して短期間に結果を還元できること等の条件が必須である。そのなかで、近年、比較的簡便に測定できることになった腸内細菌叢が様々な疾患、生活習慣病と関連ある可能性が示され注目されている。 本研究は近年開発された分子生物学的手法を用いた腸内細菌叢の簡便な測定方法を用いて、一般地域住民の腸内細菌叢を把握し、生活習慣病を惹起する運動を中心とする各生活習慣因子と腸内細菌叢の発現パターンとの関わりを解明し、新たな健康指標、生活習慣病のスクリーニング指標としての腸内細菌叢の有効性、運用性の可能性を検証する。また、当該年度は本講座が実践する岩木健康増進プロジェクトのプロジェクト健診(成人健診)のなかで、本課題に関わる調査研究を実施した。また、今年度は研究成果の一部を学会発表並びに関連専門研究雑誌に投稿、掲載した。
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[Journal Article] Effect of human gut microbiota on methane production2011
Author(s)
Hasebe T, Umeda T, Danjo K, Takahashi I, Matsuzaka M, Kudo J, Semato M, Saito Y, Hisada T, Benno Y, Nakaji S, Hakamada K
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Journal Title
Hirosaki Med J
Volume: 62(1)
Pages: 7-17
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