2009 Fiscal Year Annual Research Report
老化シグナルを制御し、神経変性を予防する食品成分の開発
Project/Area Number |
21650184
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Research Institution | National Institute for Longevity Sciences,NCGG |
Principal Investigator |
丸山 和佳子 National Institute for Longevity Sciences,NCGG, 老年病研究部, 部長 (20333396)
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Keywords | 加齢・老化 |
Research Abstract |
1)神経系細胞におけるinsulin/IGFシグナルに及ぼす食品・生薬由来ポリフェノールの効果 老化に伴う神経変性疾患のリスク増大にinsulin/IGF-(PI3K)Akt経路の活性化を経て転写因子FOXOのリン酸化と不活化が関与しているとの仮説で研究を行った。 ヒト培養神経系細胞であるSH-SY5Y細胞に血清除去を行い、細胞内insulinシグナルを低下させ、FOXOの活性化(FOXOのリン酸化と核内移行)を確認後、血清を添加することでinsulin/IGF-(PI3K)Akt経路を再び活性化させる系を確立した。この系を用い、curcumin、tetrahydrocurcumin(THU)あるいはcathecin類、flavonoid類などのpolyphenol類について本シグナルに対する抑制作用の構造活性を検討した。 そのために、ELISA p-Akt detection kitを用いてリン酸化Aktの変化を経時的に検討し、用量依存性についても明らかとした。その結果、THUは強いるinsulin/IGFシグナルの抑制作用をもとことが明らかとなった。
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