2009 Fiscal Year Annual Research Report
家政学・生活科学へのライフマネジメントの導入―ライフマネジャーの養成に向けて―
Project/Area Number |
21650186
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
白澤 政和 Osaka City University, 大学院・生活科学研究科, 教授 (20094477)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
春木 敏 大阪市立大学, 大学院・生活科学研究科, 教授 (80208694)
宮野 道雄 大阪市立大学, 大学院・生活科学研究科, 教授 (00183640)
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Keywords | 家政・家庭科教育 / 生活管理 |
Research Abstract |
ケアマネジメントの幅を広げ、より質の高い相談ができるために、生活科学や家政学の理解をどのように含めるかでテーマである。そのため、以下のような研究を行った。 (1) 家政学を基調にして相談支援を実施している韓国の健康家庭支援センターの実態調査を行った。本センターは、2005年施行された「健康家庭基本法」に基づくもので、全国で現在99ヵ所、来年度には45ヵ所増加する予定であるが、全てのライフサイクルの家庭を対象に、住民やその家族を支援するために、(1) 研修会等での予防・教育サービス、(2) 相談やカウンセリングといった個別支援サービスを行っている。結果、ケアマネジメントという相談事業だけでなく、教育・予防的な支援も同時に行う必要性が分かった。具体的には、成南(ソウナン)健康家庭支援センター(Health family supPort center)(職員は9名で、全員が健康家庭士(家政学部卒業)で、その内で半数は社会福祉士資格取得者)でヒヤリングを行った。 (2) こうした支援を多様な文化の中で行う必要があるため、虚弱の在日朝鮮人高齢者を対象に、精神健康度度に影響を与える要因を量的調査で明らかにした。結果としては、加齢からくる要因が外国人であったことの要因よりも、精神健康度に影響を与えており、特殊的要因よりも普遍的要因の方が、ケアマネジメントのアセスメントでは重要であることを明らかにした。ここから、さらに健康である在日高齢者や高い介護度の高齢者の場合についての違いが今後のテーマとなった。
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Research Products
(3 results)