2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21650227
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
福田 亮治 Oita University, 工学部, 准教授 (70238492)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡崎 悦明 九州工業大学, 大学院・情報工学院, 教授 (40037297)
本田 あおい 九州工業大学, 大学院・情報工学院, 助教 (50271119)
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Keywords | 視覚障害者支援 / 評価 / ショケ積分 |
Research Abstract |
視覚情報を効果的に伝達するために,今年度はこれをどのように表現するかといった問題と,表現されたものをどのように評価するかといった2つの局面に対して研究を行った. 表現方法としては,有向グラフを基礎としての表現方法を提案した.視覚情報がないという状況では一度に把握できる情報が少ないことが一つの大きなデメリットとなる.そのため大域的な情報の構造を有向グラフの形で表現することに意義があると考えられる.この場合表現方法と合わせて,その情報をどのように閲覧,編集するかということについても最適な方法を見出す必要がある.そのために,各節点に様々な形の情報を(属性として)もつ有向グラフの形式を定義し,その定義に合わせた文書を作成し,さらにそれらを操作するという3つの局面に対して,その表現形式をXML形式で与えるルールをつくり,それらを実現編集するための仕様を提案した. このような有向グラフのわかりやすさなどの評価関数は,さまざまな特性値(説明変数)によってきめられていると考えられる.この評価関数の近似的な同定にショケ積分を一般化した形で用いた.一般に加法的でない測度を用いた近似では,同定すべきパラメータ数が多くなりすぎるため,この研究では主に2加法的な測度を仮定した解析を行っている.2加法的な測度に関するショケ積分は,ファジィ集合の共通部分に相当する演算であるt-ノルムを用いて一般化することができる.これを用いて評価関数のより柔軟な解析ができ,手書きの曲線描画の効率化などに役立てることができた.またt-ノルムの演算が通信の評価などにも有効であることが分かった.
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