2010 Fiscal Year Annual Research Report
生体分子間相互作用を利用した大気有機エアロゾルの化学性状高速・高感度計測法の開発
Project/Area Number |
21651002
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
王 青躍 埼玉大学, 大学院・理工学研究科, 准教授 (30344956)
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Keywords | 有機エアロゾル / 都市部 / アレルゲン / 花粉 / 生体分子 / 高速抽出法 |
Research Abstract |
フィールド継続的な調査とともに、粒径別の大気有機エアロゾルの捕集・分析法を行い、その化学成分や存在形態が人為的・自然起源のとの関連性を調査し、一次発生、二次生成、人為的・自然起源の大気有機エアロゾル中の標的成分(アレルゲン)の化学的性状と濃度変化をSPR法によって選択的に検出するための様々なSPRセンサーチップを活用し、特定の大気極性有機エアロゾルのアレルゲンの汚染動態を把握ための高感度の新たな環境計測ツールの基礎を構築した。 22-1 一次発生、二次生成、人為的・自然起源の有機エアロゾルの継続調査 22-2 初冬季に出現する高濃度大気汚染の調査 22-3 TOC計の測定によるアレルゲンのWSOCへの寄与評 22-4 アレルゲン分子の固定化方法を活用した特異性SPRセンサーチップの確認 前年度21-4で用いたアレルゲンの生体分子センサーチップに加え、酵素免疫測定法(ELISA法)、電気泳動用蛍光ゲルピッカーを用いて、指標抗原の特異的計測センサーチップの応用を試み、抗原活性・変異原性変化から、化学的変性1)、複合有害有機エアロゾル2-3)の評価への応用も検討した。 22-6 精度向上のための技術改良実験 サンプルの精製度、適正サンプル数、計測分子量、サンプル量・安定性、感度などの因子を調査し、フィールド調査に応用した。 22-7 研究成果のとりまとめ、計画全体の総合評価、研究成果発表、基盤研究への提案 研究成果をまとめて国際会議や投稿論文にて発表し、新聞記事、テレビ出演、埼玉大学公開サイエンススクールを通じて研究成果を国民に公表した。
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Research Products
(10 results)
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[Journal Article] Physicochemical characterization and cytotoxicity of ambient coarse, fine, and ultrafine particulate matters in Shanghai atmosphere2010
Author(s)
Lu S., Feng M., Yao Z., An J., Thong Y., Wu M., Sheng G., Fu J., Yonemochi S., Zhang J., Wang Q., Donaldson K.
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Journal Title
Atmospheric Environment
Volume: Vol.45
Pages: 736-744
Peer Reviewed
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[Presentation] 分子間相互作用から見たスギ花粉アレルゲン物質の変性2010
Author(s)
王青躍, 森田淳, 仲村慎一, 〓秀民, 呉迪, 孫楊, 三輪誠, 鈴木美穂, 中島大介
Organizer
BIA Symposium 2010アフィニティーのその先へ~Biophysical Interaction Analysis~
Place of Presentation
東京、プリンスホテル
Year and Date
2010-07-16
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