2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21651013
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Research Institution | Wakayama University |
Principal Investigator |
山本 秀一 Wakayama University, システム工学部, 准教授 (30243372)
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Keywords | モデル化 / 自転車 |
Research Abstract |
研究実施計画に沿って,自転車の乗り手の年齢,性別や体力,自転車の種類,風の影響を考慮したモデルを作成した.研究実施計画には書かなかったが,市街地走行に重要な要素となる,ゼロ発進加速時の負荷と信号停止をモデルに加えた. モデルの数値解析を行うためのプログラムをC言語で開発した. 研究実施計画に沿って,和歌山市の機能的中心地を一つ選択して,走行ルートを設定した.走行ルートの距離,勾配データをGPSによって計測した. 風のある状態は,2009年において,走行条件として最も厳しい(気温が低く,風が強い)時期として,1月中旬を選択した.気象庁のアメダスデータより,和歌山地方気象台計測の,2009年1月中旬の午前9~午後5時の風向・風速データを取得し,同期間の最多回数風向と平均風速を計算した.同期間の最多回数風向は西北西,平均風速は6.0m/sであった.平気風速の値は,冬期の日本海側の平均風速に近い数字であり,降雪こそほとんど無いものの,対象地の冬期における自転車走行がいかに厳しいものかデータによって把握することができた. 以上の,モデルとデータによって数値シミュレーションを行い,当該ルートにおける自転車の移動可能性を,無風状態と風のある状態のそれぞれについて,計算できた. 現在,成果を発表すべく論文として取りまとめている.
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