2009 Fiscal Year Annual Research Report
ポスト・ジャポニスム期のフランスにおける日本美術受容の研究
Project/Area Number |
21652007
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
藤原 貞朗 Ibaraki University, 人文学部, 准教授 (50324728)
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Keywords | ジャポニスム / 日本美術研究 / 浮世絵版画展覧会 / カリエス派 / ポスト・ジャポニスム |
Research Abstract |
19世紀のジャポニスム期以後のフランスにおける日本美術研究、とくに浮世絵版画と陶磁器の研究状況を明らかにするため、現地調査を行った。 まずは、1909~1914年の6回の連続浮世絵大回顧展についての予備的調査を、国内の各種学術機関で行い、その後、フランスの各種図書館において、展覧会目録、新聞・雑誌の批評記事の収集、出品者(=フランス人コレクター)の調査、出品作品の現在の所蔵地の調査を行った。 ついで、フランスの主要美術館に所蔵される日本美術品、とくに陶磁器の履歴調査、およびその影響の範囲(カリエス派の陶磁器など)を調査するため、フランス各地の美術館を訪問し、収蔵品の調査を行った。調査したのは、プレムリー陶芸美術館、サンタマンアンピュイゼイ陶芸美術館、セーヴル美術館、プティ・パレ美術館(パリ)、ポンタヴェン美術館、カンペール美術館などである。 これまでほとんど知られていないポスト・ジャポニスム期における日本美術品の影響を明らかにするための貴重な資料を収集することができた。
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