2010 Fiscal Year Annual Research Report
第二次世界大戦下の大衆メディアにおけるジェンダー・民族表象の国際比較
Project/Area Number |
21652019
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Research Institution | Keiwa College |
Principal Investigator |
加納 実紀代 敬和学園大学, 人文学部, 特任教授 (20398986)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桑原 ヒサ子 敬和学園大学, 人文学部, 教授 (70234630)
佐藤 渉 敬和学園大学, 人文学部, 教授 (70235430)
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Keywords | 表象文化論 / メディア / ジェンダー / 民族 / 戦争 / 日本史 / 西洋史 / 東洋史 |
Research Abstract |
研究の目的:大規模な総力戦であった第二次世界大戦では、新聞・雑誌等の活字メディアに加えて写真・映画・ラジオ等の新しいメディアが登場し、国民を戦争に動員する上で大きな役割を果たした。そこでは戦意昂揚と敵愾心をあおる上でジェンダーと民族の表象が意識的に操作されている場合が多い。本研究は、第二次世界大戦下、連合国(アメリカ・イギリス・フランス・中国)と枢軸国(ドイツ・日本)双方の雑誌・映画などの大衆向けメディアを取り上げ、ジェンダーと民族表象がどのように操作されているかを分析し、国際比較を行う。 本年度の研究成果の具体的内容: 1 一次資料の収集・分析:研究会をほぼ毎月1回行い、報告及びレビューを行った。これまで取り組んできた『写真週報』、『ナチ女性展望』、『良友』、『ピクチャー・ポスト』に加え、アメリカの『ライフ』、日本の『アサヒグラフ』、また戦時下の映画についてジェンダー・民族表象の分析を進めた。特に『写真週報』ではジェンダーと民族を用いた「大東亜共栄圏」の表象(日本女性の男性化、アジア諸国の女性化など)が見られた。また民国時代上海で出版の大衆画報『良友』の分析では、抗日戦争前と戦時中における少数民族表象の差異(好奇の対象→「国民」化、漢族の優位性、少数民族の女性化/オリエント化)が指摘された。 2 研究成果発表 裏面記載のジェンダー史学会パネルは、加納・桑原・杉村の3名によるものである。シンポジウム「第二次世界大戦とニッポン」(H23年3月19日 於 新潟大学駅南キャンパスときめいと)において、これまでの研究成果を広く学内外の研究者、一般市民にも公開した。
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Research Products
(18 results)
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[Presentation] 戦争と平和2010
Author(s)
加納実紀代
Organizer
全国女性史研究大会
Place of Presentation
国立オリンピック青少年センター
Year and Date
20100904-20100905
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