2010 Fiscal Year Annual Research Report
現代日本のポピュラーカルチャーの相関分析による成立基盤の実証的研究
Project/Area Number |
21652020
|
Research Institution | Kyoto Seika University |
Principal Investigator |
高橋 伸一 京都精華大学, 人文学部, 教授 (40309125)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 雅人 武庫川女子大学, 生活環境学部, 講師 (60388189)
今井 隆介 花園大学, 文学部, 講師 (00507139)
瓜生 吉則 立命館大学, 産業社会学部, 准教授 (40513205)
増田 聡 大阪市立大学, 文学研究科, 准教授 (50325304)
小松 正史 京都精華大学, 人文学部, 准教授 (40340509)
|
Keywords | ポピュラーカルチャー / ポップカルチャー / 大衆芸術 / 芸術一般 / 芸術学 / 実態調査・実証的研究 / 文化構造探究 / キーワード戦略 |
Research Abstract |
本研究プロジェクトは、人文学・社会学系等の研究者が多数参画し、多岐にわたる専門分野から現代日本のポピュラーカルチャー文化の生成因、消費構造、再生産構造等の実態調査を通じてつまびらかにし、その全容を明確なイメージとして明らかにしようとするものである。 平成22年度、本プロジェクト研究者全員は、ポピュラーカルチャーに対するフレームワークを意識し、実態調査を実施した。平成22年度に関しては、研究会ではなく、その成果を2回のシンポジウムで発表した。両方のシンポジウムとも、現代のポピュラーカルチャーの問題を正面から取り上げたテーマにし、それぞれの実態調査を反映させた。第1回目は「パクリ:ポピュラーカルチャーにおける模倣と流用」(平成22年4月24日実施)であり、第2回目は、「排除されるポピュラーカルチャー:丁寧に語る『東京都青少年の健全な育成に関する条例』」(平成23年5月21日)である。第1回目のシンポジウムについては、平成22年10月に、ポピュラーカルチャーシンポジウム報告書として『ポピュラーカルチャー研究』(Vol.4 No.1)を刊行した。第2回目のシンポジウムは、平成22年12月に本学教授・竹宮恵子をメインシンポジストとして折衝していたが、この時点では東京都議会での可決を見ず、方向性を見定めたうえで開催すべきであるとの助言を得、シンポジウムの開催を延期し、平成23年5月21日に実施した。シンポジストとして、本学教授で漫画家の竹宮恵子の他に、評論家で日本マンガ学会会長の呉智英、ジャーナリストとして京都新聞社から記者・道又隆弘を招聘し、本研究プロジェクトメンバーも加え、過激な性描写のある漫画やアニメの販売を規制する東京都改正青少年健全育成条例の問題を討論した。第2回目のシンポジウムについては、平成23年7月15日に、ポピュラーカルチャーシンポジウム報告書として『ポピュラーカルチャー研究』(Vol.5 No.1)を刊行した。
|
Research Products
(3 results)