2010 Fiscal Year Annual Research Report
アメリカ移民後の東欧系ユダヤ人の音楽(クレズマー)に関する文化史的研究
Project/Area Number |
21652021
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Research Institution | Matsuyama University |
Principal Investigator |
黒田 晴之 松山大学, 経済学部, 教授 (80320109)
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Keywords | クレズマー / イディッシュ文化 / ユダヤ人移民 / 同化 / ホピュラー音楽 / ミッキー・カッツ |
Research Abstract |
【具体的内容】 (1)本研究課題にかんする研究発表を3回行なった。 2010年5月16日「こんな旅をクレズマーはしてきた東欧ユダヤ人の音楽のフットワーク」神戸・ユダヤ文化研究会(こうべまちづくり会館)内容はクレズマーのなかのトルコやギリシアを探るもので、大阪大学の赤尾光春氏とのジョイント発表会だった。 2010年10月30日「ミッキー・カッツ(Mickey Katz, 1903-1985)の歌に辿る1950年代のユダヤ系アメリカ人の笑い」日本ユダヤ学会(早稲田大学)内容は本研究課題の中心であるミッキー・カッツを扱った。 2010年12月18日「ユダヤ人の音楽が果たした社会的役割かれらのフットワークとネットワークを中心に」広島大学マネジメント学会第34回研究会(広島大学)内容はクレズマーの全般的な概説であり(聴衆は学生・一般人)、ロマ研究者の岩谷彩子氏(広島大学)との質疑応答も最後に盛り込んだ。 (2)昨年度にクレズマーの代表的研究者、サン・ディエゴ州立大学イェール・ストローム氏(Yale Strom)氏から入手したミッキー・カッツ(Mickey Katz)の第1次資料の分析、およびその第2次資料の精査を行なった。 (3)本研究課題の成果を盛り込んだ単著『クレズマーの文化史』(仮題)を、2011年度中に刊行することを目指して、ただいま準備を進めている最中である。 (4)本研究課題の副産物として、ホロコーストに因んで書かれた文学作品と音楽の関係を中心テーマに、2011年度後半の研究発表を予定している。 【意義・重要性】 (1)~(2)はいずれも本研究課題の中心テーマを集中的に扱ったもので、(3)でその成果の一部を発表できることは意義・重要性があると判断する。
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Research Products
(4 results)