2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21652052
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
河合 剛 Hokkaido University, 大学院・メディア・コミュニケーション研究院, 准教授 (70312981)
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Keywords | 教育工学 / ユーザインタフェース / 英語 |
Research Abstract |
■研究課題--TPR(total physical response)を取り入れたゲームによる自律英会話学習が可能であることを証明する。■教育実践課題--すでに実践中の対面授業教材をCALL(computer-aided language learning)化し、等身大ビデオ英会話シミュレータを作る。■2009年度成果(1)対話型教材の制作--360度全方位型パノラマ写真とflash movieを制作した。これを(2)に用いる。■2009年度成果(2)CALL system開発--マウスでクリックすると対話が条件分岐する対話型ビデオ学習システムglexaStoryを開発した。これを(5)に用いる。■2009年度成果(3)solo vs pair workの対比研究--言語学習者同士で対話させるpair workなどのグループ学習活動は、学習課題が一人では達成できないことが明白な場合にのみ有効であることがアントワープ大学での研究において示唆された。これが事実であるならば(5)を会話学習の初期段階で用いる根拠になる。■2009年度成果(4)北海道大学学生意識調査--グループ学習活動は学生にとって煩雑・苦痛であるのみならず成績評価の公平感に乏しいことが分かった。この難題は学習環境の改善により克服できるかもしれない。また、外国語のみならず数学や理科などの科目における学習到達目標は「仕事や生活で使える・役立つ」といった絶対尺度ではなく、競争相手である他学生よりも優位に立ち「進学や就職に勝つ」といった相対的尺度に基づいて設定されることが分かった。この学習姿勢は教育に本道にもとる。(5)を用いて本来の学習姿勢を獲得させられるかもしれない。■2009年度成果(5)等身大ビデオ英会話シミュレータの基本設計--システムの要求仕様を改訂した。システムの実装と運用は2010年度の課題。
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