2011 Fiscal Year Annual Research Report
世界の海事英語音声データベースとこれを利用した海事英語語彙習ソフトの開発
Project/Area Number |
21652053
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Research Institution | Tokyo University of Marine Science and Technology |
Principal Investigator |
高木 直之 東京海洋大学, 海洋工学部, 教授 (30272727)
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Keywords | 海事英語 / 外国人訛り / CALL |
Research Abstract |
船対船、船対陸での通信で使われる言語は、船員の訓練及び資格証明並びに当直の基準に関する国際条約(STCW95)によって、英語と定められている。現在世界の商船を動かしているのは、フィリピン、インドネシア、インド、マレーシア、中国、韓国といった英語を母語としない人々で、彼らの訛った英語を理解することは、船舶の安全運航に欠かせない。イギリス英語やアメリカ英語の音声教材は数多いが、残念なことに訛った英語の音声に慣れるための教材は皆無といってよい。そこで本研究では、申請者が作成した「海事英語データベース」から重要な語句とそれを含む例文を選定し、これを様々な第一言語を話す話者に録音してもらい、海事英語音声データベースを作成、さらにこの音声データベースを利用し、イギリス英語やアメリカ英語ばかりでなく、様々な言語を母語とする話者のいわば訛った音声を聞きながら、海事英語の単語やフレーズを学習できるインターネット対応の学習ソフトを作成することを目標とした。 21年度、22年度までに、音声データベースの作成を終了させ、23年度は学習ソフトを完成させ、ネットワーク上に公開した。(http://www.e.kaiyodai.ac-jp/MT/mei-hp/mevdev.html)次年度からは、これを海事英語教育に取り入れることにより、東京海洋大学における海事英語教育の改善が期待できる。同時に23年度には、特に日本を訪れることが多いフィリピン人と中国人の英語の訛りについて詳しい分析を行って、日本航海学会誌及び国際海事英語会議において発表、日本の海域において航路管制を行う海上保安庁の管制官や、ポートラジオのオペレータなどに対する英語研修にも寄与することができた。
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Research Products
(4 results)