2009 Fiscal Year Annual Research Report
3次元可視化と音声認識による母音トレーニングシステム開発研究
Project/Area Number |
21652058
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Research Institution | Chubu University |
Principal Investigator |
ヤーッコラ伊勢井 敏子 Chubu University, 人文学部, 教授 (00454364)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
広瀬 啓吉 東京大学, 大学院・情報理工学系研究科, 教授 (50111472)
中 貴俊 中京大学, 情報理工学部, 助手 (00510843)
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Keywords | 3次元母音図 / 可視化システム / 音声認識 / 音声同期 / 音声教育 / 全言語対応 / 音声合成 / 自動音素評定 |
Research Abstract |
本研究の目的は、英語母音音素習得を目指して3次元可視化システムを利用し、モデル音声と同期した3次元可視化母音図を完成させること、次に、無料音声合成ソフトPraatから自動的に母音フォルマントを3次元可視化母音図に取り込めるようにすることである。これによって、モデル音と学習者の母音比較ができるようになり、更に、音声認識技術を利用して、自動音素評定へと進める道筋をつけ、英語において成功すれば、多言語に応用可能となるものである。本研究では、単母音のみを対象としている。 本年度は、3次元可視化母音図の完成を目指した。背景にグラデーションをつけ、透過・不透過の選択を可能にした。また、フォルマントを直接打ち込めるようにした。さらに、発音記号を選択できるようにした。当初予定した母音の性質を最も表す第1フォルマント(F1)、第2フォルマント(F2)、第3フォルマント(F3)だけでなく、第4フォルマント(F4)も考慮し、表示可能にした。3軸にF1、F2、F3、あるいは、F1、F2、F4を表示選択可能にした。これは英語単母音の高次フォルマント計測を行い、母音の音声器官と関係を考察した結果の成果である。さらにこのことは、今後の4次元可視化に向けた先鞭をつけることとなった。これらの成果を書籍や学会にて発表した。 3次元可視化母音図に加え、舌や唇の形などが一般ユーザにより分かりやすいように、3次元コンピュータグラフィック技術を取り入れた同画面表示を可能にするための実験も開始した。この成果を国際会議にて発表した。 単母音表示に関して、この3次元可視化母音図の有用性・実用性の実験を開始した。具体的には、英語短母音、日本語短母音を比較した。さらに、/b_d/の環境下での有意味語を用いて、日本語を母語とする英語学習者の英語短母音のフォルマントを計測し、3次元可視化母音図上で英語短母音、日本語短母音と比較した。これらの成果を学会にて研究発表した。
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Research Products
(6 results)