2009 Fiscal Year Annual Research Report
大学英語教員の授業力向上を促す授業観察診断シートと改善の手引書作成のための研究
Project/Area Number |
21652059
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Research Institution | Kansai Gaidai College |
Principal Investigator |
村上 裕美 Kansai Gaidai College, 准教授 (80300284)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
東郷 多津 京都ノートルダム女子大学, 人間文化学部, 講師 (40237045)
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Keywords | 教育 / 評価・測定 / 授業観察診断シート / 授業改善の手引 |
Research Abstract |
本研究では、大学英語教員の授業力を高めることを目的として開発している「授業改善のための授業観察シート」および「授業改善を効果的に促す手引書」(以下シート、手引書と記す)の完成を目指している。 平成21年度は、先に完成していた「シート」および「手引書」を学会にて発表し、参加者の方々から受けたアドバイスや指摘を参考に、Peer Review Sheet and Tips Ver.2009 Basicを完成させた。このシートには学生を対象に実施したアンケートから英語の授業に特化した項目が現れなかったため、普遍的な授業全般に使用できるシートとしてさらに完成度を高めるべく、現在、英語科の教育課程の学生に使用してもらい完成度をさらに高めている。現時点でPeer Review Sheet and Tips Ver.2009 Basic2を完成している。 また、Tips Ver.2009 Basicは一過性の改善には効果がみられても、教師の自主的な授業改善のための継続性を高める効果が薄いと指摘を受け、手引書に記載した改善策に授業者が自身の気付きにより到達できるようにデザインしたポートフォリオを作成した。このポートフォリオは現在も完成度を高めるために研究中であり、研究者が自身の授業改善のために試験的に使用しているが、22年度はPeer Review Sheet and Tips Ver.2009 Basic2にPortfolio Ver.2009を加えて教職課程や授業観察で使用しその有効性を調査する。Speakingの授業に特化したPeer Review Sheet and Tips Ver.2009 Speakingを開発した。これら、発表してきたシート、手引書、ポートフォリオはいずれも発表のたびに評価いただき、関心の高さを強く感じている。より充実したシートを完成させるため、現役英語教員の授業指導のためにエジプトの公的機関が使用している授業評価シート、ポートフォリオ、教育システム、教材の調査を現地にて行った。参考にするところが多くあり、現在開発中の評価的にならないシート作成の視点の比較などに役立っている。22年度はさらに科目別シートの完成と既成のシートの充実と実用化を図る。
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Research Products
(5 results)