2009 Fiscal Year Annual Research Report
惣構の理論的・実践的検討-近世城下町像の再構築と「町づくり」への活用
Project/Area Number |
21652061
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
仁木 宏 Osaka City University, 大学院・文学研究科, 教授 (90222182)
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Keywords | 岐阜 / 金沢 / 小田原 / 惣構 / 城下町 / 文化財 / 町づくり / 絵図 |
Research Abstract |
研究協力者として、内堀信雄氏(岐阜市教育委員会)、向井裕知氏(金沢市教育委員会)に加え、佐々木健策氏(小田原市教育委員会)に参加いただくこととした。 加賀国金沢、相模国小田原で見学会・研究会を催した。現在の惣構の残存状況を確認するとともに、近世における実態、戦国時代における展開がどのように推定されるかなどを実地に踏査した。また、惣構を文化財としてのどのように保存し、活用しているかについてもレクチャーをうけた。 金沢においては惣構跡の詳細なマップを市民向けに作成するとともに、部分的に惣構を復原する工事を継続して進めている。小田原においては、広大な惣構跡の国史跡化を進め、公有地化を行うなど、積極的な活用策の事例を学んだ。 惣構データベースについては、近世の城下町絵図、近代の地形図などの収集をはじめ、スキャナーを使った整理手法の開発につとめた。本格的には平成22年度に取り組むことになる。 また、平成22年度に開催予定の惣構シンポジウムについて、開催時期、場所、テーマなどについて決定した。
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