2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21653004
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
加藤 智章 Hokkaido University, 大学院・法学研究科, 教授 (90177460)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
四ツ谷 有喜 新潟大学, 人文社会・教育学系, 准教授 (40323951)
岩井 勝弘 新潟大学, 人文社会・教育学系, 准教授 (70529271)
石畝 剛士 新潟大学, 人文社会・教育学系, 准教授 (60400470)
岡庭 幹司 新潟大学, 人文社会・教育学系, 准教授 (60272407)
南方 暁 新潟大学, 人文社会・教育学系, 教授 (70125805)
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Keywords | 介護報酬 / 証券化・担保化 / 将来債権 / 債権譲渡 / 介護施設 |
Research Abstract |
初年度のため、介護保険に関する制度理解と知識の共有化を図ることを第一目標とした。このため、新潟大学社会保障研究会において、以下のようなテーマで3回の研究報告を行った。 (1)2009年8月24日【新潟大学社会法判例研究会】報告者:加藤 タイトル「介護保険をめぐるヒト・カネの動き-「介護保険報酬債権の担保化・証券化に関する法的枠組み」の一資料-」 (2)2009年12月19日【新潟大学社会法判例研究会】報告者:石畝 タイトル「介護保険契約規制の課題」 (3)2010年2月26日【新潟大学社会法判例研究会】報告者:石畝 タイトル「介護保険制度の私法的構造」 これらの研究報告は以下のように要約することができる。まず、医療保険における当事者関係と介護保険における当事者関係の比較検討を通じて、診療報酬と介護報酬の流れに関する異同を考察した。次に、介護保険契約に関する法規制の内容を分析し、この分析を前提に、介護保険に関連する具体的な当事者関係と介護報酬の流れを制度枠組の中で考察した。これらの検討は、介護保険契約における介護報酬の動きを社会保障法制および民事法分野から分析するもので、理論的には介護報酬の証券化・担保化は可能であるとの仮説を得た。そして次年度は、具体的な事例の検討も視野に入れることが確認された。
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