2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21653004
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
加藤 智章 北海道大学, 大学院・法学研究科, 教授 (90177460)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
四ッ谷 有喜 新潟大学, 人文社会・教育学系, 准教授 (40323951)
石畝 剛士 新潟大学, 人文社会・教育学系, 准教授 (60400470)
岡庭 幹司 横浜国立大学, 大学院・国際社会科学研究科, 准教授 (60272407)
南方 暁 新潟大学, 人文社会・教育学系, 教授 (70125805)
岩井 勝弘 新潟大学, 人文社会・教育学系, 准教授 (70529271)
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Keywords | 介護報酬 / 証券化・担保化 / 将来債権 / 債権譲渡 / 介護施設 |
Research Abstract |
介護保険の介護報酬債権について、その担保化・証券化は可能であるとの仮説に基づき、平成21年度の研究会を通して得られた研究の枠組に従い、各分担者の分担項目につき個別に研究を深めた。研究会での議論を通して、医療保険及び介護保険に関する社会保障法学と民法との間に、基本的な共通認識に欠けることが認識されたため、共通認識を獲得するための情報交換を行うことが確認された。 平成22年度当初に策定した実施計画に基づき、研究代表者である加藤は、(a)地域における介護保険報酬債権を用いた資金調達に対する需要測定に関連して、医療保険における診療報酬の審査状況を検討するとともに、(b)自治体・事業者等、介護保険関係当事者において認識されている問題点等に関する実態把握に関連して、札幌市所在の医療法人に対する聞き取り調査を行った。 また、「地域保険(介護保険、国民健康保険等)の保険者の機能と枠組み-保険者自治と民主的統制(租税法律主義等)の観点からの考察-」(報告者:岩井勝弘氏)というテーマで、2010年9月15日(水)新潟大学で研究会を開催した。その後、平成22年度の研究成果に関する情報交換を目的とした研究会は、東北関東大震災の影響により、2011年4月2日に新潟大学で実施された。そこでは、「介護保険事業の資金調達に関する制度的課題」というテーマで岩井勝弘氏が報告したあと、議論した。 なお、本研究の成果の一部として、加藤が、日本社会保障法学会第58回大会において、「医療保険制度の変容と保険者のあり方」というテーマで学会報告を行った。
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