2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21653038
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Research Institution | Konan University |
Principal Investigator |
河崎 照行 甲南大学, 大学院・ビジネス研究科, 教授 (10122227)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
胡 金定 甲南大学, 国際言語文化センター, 教授 (00289018)
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Keywords | 会計制度 / 企業文化 / 比較文化論 / 中小企業会計 / IFRS / 国際会計基準 / コンバージェンス / 文化のローカル性 |
Research Abstract |
本研究の目的は,日本と中国の文化的制度(企業文化)をとりあげ,それらに関する有効かつ合理的な比較研究に基づき,両国の文化的背景に根ざした斬新かつ独創的な会計制度モデルの構築を目指すものである。第2年度の研究課題と成果は,次のとおりである。 1 第1課題「研究課題の基盤整備」では,日本および中国を対象として,本研究の理論的基盤となる企業環境と両国の文化的特徴について,第1年度に引き続いて,文献研究を実施し,両国の中小企業の会計制度に焦点をあてて,本研究課題の理論的基盤を整備した。 2 第2課題「理論的・制度的フレームワークの構築」では,研究代表者および研究分担者を,廈門国家会計学院(廈門市))に派遣し,中国の研究者(廈門国家会計学院副院長・黄世忠教授など)との研究協力体制のもとで,中国側の知見の収集に努めるとともに,中国財政部の担当官に対するインタビュー調査を通じて,日本と中国の会計制度モデルの比較分析を試みた。 3 第3課題「会計制度の実態調査」では,第3年度に,本研究課題について各種の実態調査・実証研究を計画している。そこで,第2年度では,インタビュー調査などを通じて,実態調査・実証研究のための調査・研究モデルの構築を試みた。アンケート調査などの本格的な実態調査は第3年度に予定している。 4 なお,第2年度では,本研究課題の研究成果の一部を国際会計研究学会で報告した。
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