2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21653053
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Research Institution | Kyoto Prefectural University |
Principal Investigator |
中村 佐織 京都府立大学, 公共政策学部, 教授 (80198209)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菊池 信子 神戸親和女子大学, 発達教育学部, 教授 (00204834)
西梅 幸治 高知県立大学, 社会福祉学部, 講師 (00433392)
山口 真里 広島国際大学, 医療福祉学部, 講師 (70441566)
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Keywords | ソーシャルワーク / コンピュータ・ツール / 実践者のスキル・アップ |
Research Abstract |
本年度は、昨年度質問項目を精査してきた、分担研究者や院生が中心に作成したコンピュータ支援ツール(エコスキャナー)実践版での検証が実施され、実践での活用可能性と課題を明確にしてきた。具体的には、コンピュータ・支援ツール自体は、実践で効果的に活用されることが理解できた。そのうえで(1)操作する実践者の理解と養成、(2)対象や施設・機関の機能に応じたソフト開発が今後の課題として明らかになった。またその他の実践ツールとしては、生活支援を実践するうえで重視されている演習や研修などのソーシャルワーカー教育と関係したツールの開発を目指した。それは、事例、ワークシート、教育媒体としてのプログラム(発想力・想像力・創造力・応用力の向上のための教材づくりも含む)の検討である。この成果については、日本ソーシャルワーク学会第28回大会で「ソーシャルワーク教育における新しい方法に関する研究(5)-演習教員の能力育成に向けた課題-」(2011.7.3於川崎医療福祉大学)で報告し、教員自身の独自なツールの開発と活用が効果をもたらすことを報告した。 このように本研究では、実践で直接活用するツールとその操作を行う実践者のスキルアップに用いるツールの考察行ってきた。その検討のなかでツールの制作や活用には、実践する領域や地域が大いに関係することがわかった。ゆえに今後の課題は、都会・過疎地域や離島を見据えたツール開発の必要性があると考えている。そこで今後は、このツールの試行の継続を、地域実践を視野に入れて実施していくことが、新しい実践への可能性を生むと考えている。
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