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2011 Fiscal Year Annual Research Report

GPSを利用した親子の行動域の変化に関する生態学的研究

Research Project

Project/Area Number 21653068
Research InstitutionChukyo University

Principal Investigator

小島 康生  中京大学, 心理学部, 准教授 (40322169)

Keywords子育て / GPS / 日誌 / 生態学的視点 / 外出 / 縦断研究 / 環境 / 母親
Research Abstract

初年度より継続してデータ収集にあたっている協力者の母親7名(名古屋市内にあるA産婦人科で2009年9月から11月の間に第一子を出産した女性)に対してデータ収集を実施した。子ども連れで外出した場合の外出先と移動手段(徒歩、自動車、公共の交通機関)ならびに同伴者、子供を置いて自分だけが外出した場合の預け相手と外出時間、自宅への来訪者などを毎日日記に記録してもらい、1カ月ごとの家庭訪問によるインタビューにより、それらの詳細を確認した。
分析の結果、子どもが生まれた当初(3カ月頃まで)は外出がたいへん少なく、子どもを預けて外に出ることも困難なことが明らかになった。だが、出産から1年が近づくにつれて、子どもを連れて外出する日数も増え、また一日の間に多くの場所を転々としている様子が伺えた。1歳半ごろになると、地域のプレ幼稚園等に出かける頻度が増え、幼稚園への入園を控えて、母親が様々な情報を参考に、また自分なりの子育てに基づき、積極的に子どもの発達環境の準備を進めていくことが明らかになった。これに加えて、夫(父親)と子どもが2人で外出するというような状況もたびたび確認されるようになり、母親の行動の自由度はあがってくるようにみえた。
子どもは、親によって整備された社会的環境を足がかりにして生活の場を広げ、また親も次第に子どもに拘束される時間を減らしていきながら、子どもに離れたり近づいたりを繰り返し、やがてはそれぞれに特有の生活世界を構築していくことが示唆された。

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Published: 2013-06-26  

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