2009 Fiscal Year Annual Research Report
アクションリサーチ型ESDカリキュラム開発の成果の普及と交流に関する実践的研究
Project/Area Number |
21653083
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
末本 誠 Kobe University, 人間発達環境学研究科, 教授 (80162840)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
朴木 佳緒留 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (60106010)
伊藤 篤 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (20223133)
松岡 広路 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (10283847)
津田 英二 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 准教授 (30314454)
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Keywords | ESD / HESD / アクションリサーチ / ステークホルダー / ライフヒストリー |
Research Abstract |
<目的>本研究は、現代GPプログラムとして取り組んだ「アクションリサーチ型ESDの開発と推進」(平成19~21年)で得た成果を日本内外に普及、交流するための方法を実践的に探究することを目的にしている。 <成果> 1調査対象として、北海道大学、東北大学、東京農工大学、早稲田大学、名古屋大学沖縄大学、日本環境教育学会、日本社会教育学会、MRIT大学(オーストラリア)、華東師範大学(中国)、サンズマレーシア大学(マレーシア)を選んだ。これらは高等教育におけるESDの先進大学と判断した。 2上記の大学に関する資料集めをしながら、これらの大学におけるESDの取り組みを調査するための調査票を作製した。 3上記の大学については、直接出向き調査を実施した。 4大学に地域のステークホルダーの経験を生かすという課題については、GPの活動として行った全国の先進的な活動実践者との合宿での討議を基に、改めて調査すべき課題を整理した。 5ESDに関する教育方法として、ライフヒストリーによる取り組みが有効であるという考えから、フランス、トゥール大学のガストン・ピノーの招請を決めた。 62009年11月にマレーシアのペナンで開かれた、第3回国際高等教育ESDの会議に出席し討議に参加した。また2010年1月にフランスからガストン・ピノーを招請したESDに関する国際シンポジウム「こころのありようから考えるESD」を開催した。 これらの活動で得られた成果は、(1)(3)国内外の主要な大学およびESD関連の学会でのESDの活動について詳細な情報を得た。(2)高等教育でのESDへの取り組みを研究ベースでとらえる理論枠組みを作ることができた。(4)地に現場でESDに取り組むステークホルダーとの交流を通して、大学教育の役割や課題などが明らかになった。(5)(6)国際的な高等教育におけるESDに関する会議に出席し、国際的な取り組みの情報を得たほか、研究的な交流をすることができた。また学内で開いた国際シンポジウムでは、ライフヒストリーをESDの方法として位置づける可能性が明らかになった。
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Research Products
(1 results)