2009 Fiscal Year Annual Research Report
「親になること」の今日的意義の再検討と青年期のための次世代教育プログラムの開発
Project/Area Number |
21653086
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Research Institution | Maebashi Kyoai Gakuen College |
Principal Investigator |
後藤 さゆり 共愛学園前橋国際大学, 国際社会学部, 准教授 (40406286)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平岡 さつき 共愛学園前橋国際大学, 国際社会学部, 教授 (20369515)
大森 昭生 共愛学園前橋国際大学, 国際社会学部, 教授 (20289812)
呉 宣児 共愛学園前橋国際大学, 国際社会学部, 教授 (90363308)
奥田 雄一郎 共愛学園前橋国際大学, 国際社会学部, 准教授 (30458442)
前田 由美子 共愛学園前橋国際大学, 国際社会学部, 研究員 (60537273)
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Keywords | 親になること / 次世代教育 / 青年期 / ケア教育 / 子育て支援 / 家庭教育 / 家族 / 関係性への了解 |
Research Abstract |
本年度の研究の目的は、「親になること」の意味や価値を形成している要因を多角的に浮かび上がらせ、「親になること」の今日的意義を明確にすることである。平成21年度の基礎研究を通して以下のことを明らかにした。 (1) 先行研究の検討から,「親になること」を単に「自分の子ども」を育てるという狭義ではなく,「他者」と共に成長する営みという広義に捉えることで,「世話をする-される」という行為に内包される養育役割に加えて,個人化の浸透する機能性指向社会だからこそ求められる「他者との関係性への了解」を学ぶ行為としての意義を確認した. (2) アンケート調査から、大学生にとっての「親になること」に関する意識や,育児分担に関する意識,「親になること」と結婚についての意識などに、アンビバレントな態度が見られた。 (3) 具体的にイメージづけせずに質問すると、子どもは「つくるもの」より「授かりもの」とするものが多い一方で、質問によりイメージづけをすると、全体として「つくるもの」として括れるものが多く、男子よりも女子の方がその意識が高く示された。 (4) 多くの項目で「授かり」意識低群の方が「親になる」ための条件意識が高く、「親になること」を難しいものと捉えている傾向を示した。一方で、「授かる」意識は一見保守的なものと考えられがちであるが必ずしもそうではなく、「授かり」意識高群が「結婚」という、いわゆる通過儀礼をあまり意識していない傾向が示された。
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Research Products
(7 results)