2011 Fiscal Year Annual Research Report
途上国教育における「リージョナル」の探求-国際的政策枠組みの理論化に向けた挑戦
Project/Area Number |
21653094
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
黒田 一雄 早稲田大学, 大学院・アジア太平洋研究科, 教授 (70294600)
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Keywords | 教育政策 / 国際機関 / 教育協力 / アジア / アフリカ / リージョナルガバナンス / グローバルガバナンス / ナショナルガバナンス |
Research Abstract |
本研究は、グローバル(ユネスコ、世界銀行等)、リージョナル、ナショナル(教育省、内務省等)の教育政策過程において、これまでほとんど研究されてこなかった「リージョナル」レベルに焦点を当て、研究を行うことを目的としている。 本研究では、特にアフリカとアジアの2地域に焦点を当て、多種多様な形態を持つリージョナル機関を類分化し、そのナショナルレベルとの関係性を分析した。そして、アフリカ・アジア間で比較、検討を実施した後、国際開放体系下の教育政策過程の理論化を試みた。 本年度は最終年度にあたり、JICA研究所との協力で行った東アジアの指導的大学に対する質問紙調査のまとめを行い、またアジア開発銀行、東南アジア文部大臣機構などでの調査を行った。一方、アフリカに関しては、アフリカ開発銀行やアフリカ連合、アフリカ大学連合などでの調査を基に、早稲田で開催されたアフリカ教育研究フォーラムにおいて、「アフリカにおけるリージョナルガバナンス」に関するシンポジウムを開催した。また、2012年3月にマレーシア・ペナンで開催された「教育開発のためのアフリカ・アジア大学間対話」において、アフリカ地域とアジア地域を比較するだけでなく、地域ガバナンス相互での地域間協力・交流の可能性について協議を行った。 これらの結果は、勁草書房から本年6月に刊行される『アジアの高等教育ガバナンス』及び、Macmillan Palgraveから5月に刊行される『Mobility and Migration of Asian Pacific Higher Education』に掲載される予定である。
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Research Products
(6 results)