2009 Fiscal Year Annual Research Report
音楽科による感性の育成の真偽性を問う光トポグラフィを用いた生理学的検証
Project/Area Number |
21653097
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
齊藤 忠彦 Shinshu University, 教育学部, 准教授 (10313818)
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Keywords | 音楽科 / 感性 / 光トポグラフィ |
Research Abstract |
音楽科による感性の育成の真偽性に関わる研究を、光トポグラフィを用いて生理学的に検証する。平成21年度は、主として以下の3つの内容について研究を行った。研究手法は、光トポグラフィによる大脳皮質の脳血液動態(酸素化ヘモグロビン量)の計測によるデータをもとに、主として対応のある分散分析を用いて解析を行った。前頭部、右側頭部、左側頭部の3つの部位に分け、その比較を行った。被験者は各実験について10名程度とし、大学生を対象とした。 (1)音楽鑑賞による情動変化に関わる研究 5分程度のクラシック音楽を被験者に鑑賞させ、酸素化ヘモグロビン変化量を光トポグラフィを用いて計測した。その結果、音楽を聴いていてゾクゾクとした瞬間の直後に、前頭部の酸素化ヘモグロビンが低下する傾向にあることがわかった。 (2)歌唱表現における伴奏形態の違いが大脳皮質活動に与える影響 歌唱表現における3つの伴奏形態(無伴奏、カラピアノ、カラオケ)の違いが、大脳皮質活動に与える影響について光トポグラフィを用いて計測した。その結果、カラオケについては、前頭部は右側頭部と左側頭部と比較すると、酸素化ヘモグロビン量が有意に低いことがわかった。 (3)音楽鑑賞における楽曲の違いが脳血液動態に及ぼす影響 ジャンルの異なる3つの楽曲について鑑賞する場面で、右側頭部と左側頭部と比較すると前頭部の酸素化ヘモグロビン量の変化が目立つことがわかった。
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Research Products
(1 results)