2009 Fiscal Year Annual Research Report
教員養成プログラムにおける「創発のメソッド」の構築
Project/Area Number |
21653101
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Research Institution | Hyogo University of Teacher Education |
Principal Investigator |
梶田 叡一 Hyogo University of Teacher Education, 学校教育研究科, 学長 (70000065)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小竹 光夫 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 教授 (20226137)
堀江 祐爾 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 教授 (10157068)
米田 豊 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 教授 (80432582)
濱中 裕明 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 准教授 (20294267)
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Keywords | 全国学力・学習状況調査 / 創発のメソッド / 学士課程教育 / 複合領域 / 教員養成プログラム |
Research Abstract |
「全国学力・学習状況調査」の集計・分析データに関する各府県の対応を、各研究分担者が関わる部分(兵直県を中心とした大阪・奈良)について、集中的な収集分析を行った。特にキーワードとなっている「自らの思考や行動を論理的に客観視できないという傾向性」や「論理的思考力」、「読解力」については、具体的に授業の実践資料の記録化と蓄積を行った。中でも、現状の教科目の学習指導において、指導者側の発問や話法の問題点とされる部分を明らかにするため、授業実践の記録テープ起こし等を綿密に行い、分析することができた。本学においては、学校教育学部の新カリキュラムがスタートしたばかりであり、多様なキャリア科目群が設定されていることから、問題点解決のための要素が、どのような科目群の中に含まれているのかを分析・検討した。きらに、本学既設大学院のカリキュラム改革が進行している時期であったことから、「実践的能力」という部分に限定して、育成のプロセスを分析・検討していった。当初、「全国学力・学習状況調査」の集計・分析データの収集についても全国を視野に入れていたが、結論に到る過程が見えないことから、研究分担者が関わりを持つことができる範囲に限定して、深化させることとした。また、膨大な授業実践の音声・映像記録についても、他者に依存する形での文字化を計画していたが、研究分担者自身で行うことと変更した。極めて膨大な量の作業量とはなったが、指導者側の語調や内容の抑揚を把握するという点では、大きな成果があったと考えられる。ただし、この作業への対応のため、当初の目標であった「授業実践記録の収集と分析」で、中学校部分には大きな遅れが生じている。
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