2009 Fiscal Year Annual Research Report
社会の国際化に備えた教員養成段階における隣国での教育実習と成果共有に関する研究
Project/Area Number |
21653102
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
橋本 健夫 Nagasaki University, 教育学部, 教授 (00112368)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
全 炳徳 長崎大学, 教育学部, 教授 (10264201)
劉 卿美 長崎大学, 大学機能開発センター, 准教授 (00346941)
楠山 研 長崎大学, 教育学部, 助教 (20452328)
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Keywords | 教員養成 / 教育実習 / 国際理解 / 韓国・中国 |
Research Abstract |
ICTの発達によりあらゆる情報が一瞬にして地球を駆けめぐるようになった。それに伴って、各国は国際化の波にさらされるようになった。このために、市民の資質としての国際理解能力がクローズアップされ、学校教育での推進が図られている。これを支えるのが、現場を預かる教員である。このことを考えると、これからの教員には国際的な視野とともに高い国際理解能力が求められる。これらを踏まえて本研究がある。 つまり、従来の教員養成は日本国内だけを視野に入れたものになりがちであった。これは、日本の学校教育の推進という観点からは当然でもある。ただ、国際化が急速に進む社会にあって、将来を担う子どもたちに如何に国際理解能力を獲得させるかは非常に重要な教員養成の課題となっている。本研究では、隣国、つまり韓国と中国を理解することからその能力を高めるカリキュラムを構築したいと考えた。そして、教員養成に最も影響を与える教育実習に焦点を当て、その能力の獲得を目指した 第1年目の研究としては、隣国での教育実習がカリキュラムの一部に組み入れられている長崎大学の初等教育教員養成課程の授業展開を考えることにした。韓国の漢陽大学校との交流では、一年ごとにそれぞれが相手の大学を訪れ、短期留学プログラムの履修を行っている。このプログラムに教育実習の部分があるが、それを充実する方策を追究した。平成21年の9月に長崎大学教育学部の20名が漢陽大学を訪れた。その際に漢陽大学の附属小学校と中学校で教育実習を行った。この方法の改善方法を追究した。また、中国の上海師範大学を訪れ、同様な交流が可能になるように話し合いを行った。
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