2009 Fiscal Year Annual Research Report
縦型コンプリヘンシブスクールの機能連携を応用した小中スパイラル英語展開教材の開発
Project/Area Number |
21653105
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Research Institution | Shizuoka Sangyo University |
Principal Investigator |
須部 宗生 Shizuoka Sangyo University, 経営学部, 教授 (40290150)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梅本 孝 静岡産業大学, 情報学部, 准教授 (40319166)
淺間 正通 静岡大学, 情報学部, 教授 (60262797)
山下 巌 中京女子大学, 人文学部, 准教授 (70442233)
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Keywords | 小学校英語教育 / 英語ノート / 縦型コンプリヘンシブスクール / 小中機能連携 / スパイラル方式 / 段階的教材 |
Research Abstract |
2ヵ年にわたる本研究の初年度に当たる平成21年度においては、まず本研究代表者の須部を中心として、平成20年度に実施した小学校英語教育現場に対する聞き取り調査の結果を再分析し、問題点の徹底的な洗い出しを行った。その結果、以下の問題点が明らかになった。例えば、「英語ノート」を活用したステップアップ教材の作成が難しいこと、スタッフや適切な人材配置の問題、スキルアップのための研修機会が少ないことなど、枚挙に暇がない。 以上のような問題で揺れる日本の小学校教育現場に対し、何らかの有効な具体的な提言を供すべく、本研究従事者等は、それぞれ中国大連市東北路(Dongbeilu)小学、タイ・バンコク市のチュラロンコン(Chulalongkorn)小学校、アイスランド北部のブレクスコリ(Brekkuskoli)総合学校、フィンランド・ヘルシンキ近郊のクオッパヌンミ(Kuoppanummi)総合学校を訪問し、英語授業の視察を行った。我々が赴いたものはいずれも、小学校英語教育の先進例であり、学ぶ点も多く有意義な訪問ができた。特に近隣アジア諸国における「学習意欲をかきたてる英語授業活動」や北欧の「縦型コンプリヘンシブスクール(小学校課程6年間・中学校課程3年間の一貫教育)の機能連携」には、日本の小学校英語教育が目指すべき方向性を考えるうえで、参考となる点が多くみられた。以上の研究成果を書籍に著し、広く世間に発信を試みたい。 次年度は、「小中機能連携」を視野に入れ、ヒアリングとスピーキング活動に特化した、スパイラル方式による「段階的教材(graded teaching materials)」の開発を具体化する。
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Research Products
(12 results)