2010 Fiscal Year Annual Research Report
保育所、幼稚園、小学校、中学校、高等学校までの一貫した食育カリキュラムの構築
Project/Area Number |
21653106
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Research Institution | Jissen Women's Junior College |
Principal Investigator |
白尾 美佳 実践女子短期大学, 食物栄養学科, 教授 (00352708)
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Keywords | 食育 / 指導計画 / カリキュラム / 学習指導要領 |
Research Abstract |
近年、子どもの偏食、孤食、朝食の欠食ならびに肥満や痩身傾向が増加し、適正体重である子どもが減少している。このような食生活の乱れを改善するために、食育の推進が求められていることから、具体的で詳細な食育カリキュラムの開発が必要である。そこで、本研究では、乳幼児期から青年期までの18年間にわたる食育を継続的な目でとらえ、保育所、幼稚園から小中高校における系統的、具体的な食に関する全体計画や指導計画、目標、評価方法を明確にし、新しい指導要領等に準じた各教科に連動したかたちで子どもたちが実践できる食育カリキュラムを構築することを目的とした。 平成22年度は、青年期における食に関する実態調査と食に関する指導計画、指導目標などを検証、改訂された保育所保育指針、幼稚園教育要領、学習指導要領と食育の関連性を調査し問題点を把握し、食育カリキュラム案の作成をおこなうとともに、食育が家庭・地域・行政とどのような形で推進されているかを調査した。 青年期における食における実態調査の結果、青年期の女性では適切な食事、エネルギーの摂取が少ない。やせ願望は強い傾向であった。また、嗜好調査では、和食よりも洋食を好む傾向がある。中学生の調査でも、和食よりも洋食を好む傾向があり、食に関する意識レベルは自己認識のレベルと実際の知識レベルに差があるように思えた。食に関する課題点は多様であることから、各発達段階における食育カリキュラムの作成にあたっては、多くの課題を精査し、カリキュラムを検討していくこととする。
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