2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21654004
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
斎藤 睦夫 Hiroshima University, 大学院・理学研究科, 助教 (30507736)
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Keywords | 均等分布次元 / GPGPU |
Research Abstract |
擬似乱数の研究者の原瀬晋氏および連携研究者の松本眞教授と共同で、超一様分布列および擬似乱数の性能評価に使用される均等分布次元の計算アルゴリズムを改良し、従来の方法である双対ラティスを使用したラティスリダクション法に比べて実際の計算時間で十倍以上高速なアルゴリズム(SIS法)を開発した。SIS法では多項式の代わりに計算機内の状態空間を使用するなどの工夫によって、計算量および使用メモリ量を削減している。その結果、理論的な計算量においても実際の計算時間においても従来の方法より優れた結果を示すことができた。この共著論文は現在投稿中である。 超一様分布列の生成は、一般に、擬似乱数の生成に比較して低速であるので、超一様分布列の高速生成についての基礎的な研究を行った。そのためにグラフィックプロセッサを使用して、並列計算を高速に行う方法であるGPGPUについて調査を行った。具体的には、NVIDIA社のGTX260グラフィックプロセッサのCUDA環境において高速に擬似乱数および超一様分布列を生成する方法を研究した。擬似乱数については開発を終了し、ホームページ上で発表した。このGPGPUでの擬似乱数生成論文は現在投稿中である。 超一様分布列の生成については、SIS法が効果的に使用出来るという点から、ヤング図形に基づく超一様分布列の生成がモーデル・ヴェイユ格子を使った方法よりも見込みが大きいと考えられ、研究内容をヤング図形を使用した方法にシフトして、実験用の計算機プログラムを作成している。
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Research Products
(1 results)