2009 Fiscal Year Annual Research Report
プロトン運動量分光法による分子の内殻励起状態の研究
Project/Area Number |
21654057
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
本間 健二 University of Hyogo, 大学院・物質理学研究科, 教授 (30150288)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
下條 竜夫 兵庫県立大学, 大学院・物質理学研究科, 准教授 (20290900)
松本 剛昭 兵庫県立大学, 大学院・物質理学研究科, 助教 (30360051)
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Keywords | 2次元マップ / 光解離 / イオン化 / 内殻励起状態 |
Research Abstract |
本研究は、分子の内殻励起状態の性格・その緩和過程のダイナミクスを解明するために、これまでほとんど観測の対象となってこなかったH^+(プロトン)の運動量スペクトルを観測することを目標としている。初年度は、H^+の運動量スペクトルを測定するために必要な、観測装置の開発/製作を行った。また、製作した装置の性能の検証と調整のために、実験室においてレーザー光解離/イオン化の観測を行った。 (1) イオン生成-加速領域にvelocity-mapping条件を備えた電極系を設計/設置した。また、検出器としてはMCP-蛍光スクリーンーCCDカメラを組合せ、イオン化領域のイオンの運動量が2次元マップとして観測できるように設計した。 (2) 製作した装置を用いて、簡単な2原子分子02などの紫外領域の多光子解離一イオン化過程を観測した。電極電位などの最適条件を求め、ほぼ設計通りの分解能が得られていることを確認し表。
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