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2010 Fiscal Year Annual Research Report

イオン液体を用いたセルロースなどのバイオマスからの画期的グルコース生産法の開発

Research Project

Project/Area Number 21655057
Research InstitutionYamaguchi University

Principal Investigator

上村 明男  山口大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (30194971)

Keywordsイオン液体 / 解重合 / セルロース / 加水分解 / マイクロウエーブ
Research Abstract

イオン液体を用いたセルロースの加水分解反応を前年度見いだした塩化リチウムと塩酸を加える条件の検討を行った。加水分解反応は通常の加熱で行っても進行するが、[TMPA][TFSA]中での反応はマイクロ波加熱を行うと加速され、通常加熱で1時間程度の加熱が必要であったものが数十分程度の反応でグルコースの生成がほぼ完了することがわかった。すなわちグルコースの収率は15分の加熱で18%に達し、マイクロ波加熱が反応加速に大変効果的であることがわかった。しかし、それ以上加熱しても反応は進行せず、セルロース残渣が約50%残ることがわかり、グルコースの収率は増えないことがわかった。現在反応を完結させるべく添加する塩化物塩を変えて反応条件の検討を行っている。一方反応の追跡を容易にするために、反応混合物中に生じたグルコースを直接HPLCによる定量を検討した。しかしグルコースが存在することはグルコース定量用のカラムを使うことで確認できたものの、生じる濃度が薄いために、検出器である示差屈折計の検出限界程度となってしまい、うまく定量することができないことがわかった。また、この反応系が水とイオン液体が分離しているので、それらからのサンプリングが困難であったので再現性のあるデータがとりにくい問題点も明らかとなった。従ってバッチ処理による酵素によるグルコース定量とNMRによるグルコースの確認の方法で反応条件を検討する方法に頼らざるを得ず、条件検討に効果的な方法を探索する必要があることがわかった。

  • Research Products

    (1 results)

All 2011

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] イオン液体/マイクロ波照射を用いたセルロースの新しい解重合2011

    • Author(s)
      大山奈津美・上村明男
    • Organizer
      日本化学会第91春季年会
    • Place of Presentation
      神奈川県神奈川大学
    • Year and Date
      2011-03-26

URL: 

Published: 2012-07-19  

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