2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21656022
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
佐藤 政行 Kanazawa University, 数物科学系, 准教授 (00266925)
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Keywords | テラヘルツ / FIR / レーザー / 分光 / パルス |
Research Abstract |
高ピークパワーのテラヘルツ光源はテラヘルツ非線形分光には必要であるが、低繰り返しのものが多い。もしもワンパルス毎に電場が記録できるならば、ナローバンドではあろうが高分解能な分光が可能になる。本研究は、ワンパルス毎に電場を記録できるテラヘルツ分光器の開発を目指す。試行用の大強度TEAレーザー励起FIRレーザーからのテラヘルツ光を記録するため、局部発振器用FIRレーザーとテラヘルツミキサーを用いてマイクロ波領域に落とす。このマイクロ波中間周波信号をマイクロ波ストリップラインへ通し、NdYAGレーザーとEO結晶を用いて写真的に記録することを目的としている。本年度はEO記録系の開発を中心に行った。平板状のEO結晶に板に垂直にマイクロ波電場をかける。平面の一方の軸に沿ってマイクロ波を伝播させる。これと垂直の軸にレーザー光を伝播させ、レーザー光に作用する屈折率の変化を読み取る。光学系としてマッハゼンダー型を採用した。干渉計やEO部の設計、製作はほぼ終了し、現在組み立て中である。532nmのピコ秒のレーザーも整備はほぼ終了し動作している。遠赤外光をミキサーでマイクロ波領域まで周波数変換する予定であるが、前段階としてマグネトロンなどのマイクロ波源を用いてテストしたい。そのためのマグネトロンを整備した。一方、最終的な記録装置としてCCDカメラを用いる。カメラ、レーザー、マイクロ波源を同期させるための回路を作成中で、レーザーとカメラの同期は確認済みである。現在、レーザーとテスト光源であるマグネトロンの同期を取るための遅れの少ないパルス高圧電源を作成中である。EO記録部の動作確認後、パルス遠赤外レーザーを周波数変換部の動作、最後に記録部と周波数変換部を合成する予定である。
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Research Products
(1 results)