2009 Fiscal Year Annual Research Report
ナノポリマ混合エアロゾルによる大電流プラズマ高速クエンチング革新技術の検討
Project/Area Number |
21656072
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
田中 康規 Kanazawa University, 電子情報学系, 准教授 (90303263)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上杉 喜彦 金沢大学, 電子情報学系, 教授 (90213339)
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Keywords | 電力工学 / 電気機器工学 / ナノ材料 / プラズマ・核融合 / エアロゾル |
Research Abstract |
本年度は主として「ナノポリマ混合型遮断アーク実験用装置の設計・開発」をターゲットとした。 1.アーク遮断装置の設計・開発本実験においては,まずアークプラズマ基礎物性取得のためポリマパウダを供給しうるアーク装置を設計した。その電源として,プラズマ溶断用電源300V-150A-30kVAは別途用意できた。チャンバは円筒型とし,パウダはガスとともにチャンバ内に導入する方式とした。 2.ナノ粒子の供給法の検討ナノ粒子の供給法は様々に考えられる。今年度はパウダのガスとともに直接供給について検討を行った。パウダが水分を取り込むと凝縮し,フローが悪くなる。パウダの径が小さい場合にフローが悪くなる傾向にある。そのため数百ミクロンのものを導入することを試みた。この場合にはパウダが供給されることを確認できた。 3.電極間アークの維持と電圧-電流の測定直流電源に電極を配置し,銅線発弧によりアークプラズマの点弧・維持実験を行った。30A程度でプラズマを維持できることを確認した。また,電流をCTにより,電圧は分圧器により同時に取得できた。 4.ポリマー接触アークプラズマ維持実験ポリマーを接触させるとアブレーションが生じ,ガスが混入する。その場合においてアーク点弧・維持実験を行った。その際,高速度ビデオでアークの様相を観察し,ポリマーアブレーションの様子を確認できた。このとき,ポリマーから微粒子上のものが吹き出ていることも確認できた。これはポリマー微粒子を用いた遮断現象に繋がるものである。
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