2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21656096
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
曽根 秀昭 Tohoku University, サイバーサイエンスセンター, 教授 (40134019)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水木 敬明 東北大学, サイバーサイエンスセンター, 准教授 (90323089)
林 優一 東北大学, 工学研究科, COEフェロー (60551918)
|
Keywords | セキュア・ネットワーク / 暗号・認証等 / 情報システム |
Research Abstract |
本研究は、研究課題名「低レイヤ低コスト高セキュアな通信プロトコルの開発」が象徴するように,UTPケーブルやUSBケーブル,あるいは赤外線ポートなどの「低コスト」な通信媒体を活用し,それら「低レイヤ」プロトコルにおける物理的性質などに基づき、「高セキュア」な情報通信を実現する秘密鍵共有法やプロトコルの開発を主要な目的とする。 本年度は,各種ケーブルを使った安全な秘密鍵共有法の確立を目指し,ケーブルおよびその周辺における電磁界分布の実験的測定,あるいはスーパーコンピュータを活用した大規模な電磁界シミュレーションを行い,そのモデル化や現象の解明を行った。これらの成果は,電子情報通信学会における総合学会や研究会で発表しており,また,IEEE International Symposium on Electromagnetic Compatibility 2010での発表・採録が決定している。この実験およびシミュレーション結果により,ケーブルを用いて秘密鍵共有を行う際に有用なパラメータのいくつかが明らかになり,秘密鍵共有法や安全性強化の実現に向けて,有力な要素技術が得られたと考える。 また,赤外線USBアダプタを購入し,実際に実験を行いつつ,赤外線通信ポートを活用した、秘密鍵共有の手法を検討した。より具体的には,実験と理論の両面から,通信で用いる赤外線の強度を利用し,二者間で秘密情報を共有できるための条件を検討した。同時に,それを実現するための通信プロトコルも検討している。さらに,秘密鍵の共有状況に関するモデル化や定式化を検討した。
|
Research Products
(5 results)