2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21656102
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
間瀬 淳 Kyushu University, 産学連携センター, 特任教授 (00023325)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
犬竹 正明 東北大学, 電気通信研究所, 客員教授 (90023738)
近木 祐一郎 福岡工業大学, 電子情報工学科, 准教授 (10398109)
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Keywords | マイクロ波 / スポットライト方式 / 合成開口レーダ / 画像処理 / リモートセンシング |
Research Abstract |
スポットライトモード方式合成開口レーダ(SAR)は、夜などの低照明下や、煙や雲など可視光が透過しない環境下においても、マイクロ波を観測領域に照射させデータ収集を行えることから有望視されている。SARにおいて外部に送信する周波数掃引されたマイクロ波(チャープマイクロ波)信号を制御することは、データ量の圧縮という利点のみならず、高解像度のイメージ生成という点でも重要である。本研究では、SARシステムの最も重要な要素であるチャープマイクロ波をデジタル方式で発生させるべく、発振器の設計およびマイクロ波回路部品の整備を進めた。 原信号発生器として、既存の任意波形発生器(Agilent Technology社81150A)を用いて120MHzまでの帯域のチャープ信号を生成する。120MHz程度の信号の周波数をマイクロ波領域の周波数に変換するためのアップコンバータ回路を設計した。 アップコンバートされる過程は次の通りである。任意波形発生器から発振した81.25-118.75MHzの信号を550MHzの局部発振器信号(LO)とミキサで混合し、431.25-468.75MHzの信号を得る。この信号を4逓倍し1725-1875MHzに周波数を上昇させ、更に4200MHzのLO信号と混合し、2325-2475MHzの信号を得る。更に4逓倍して最終的に、9300-9900MHzの信号を発生することができる。この帯域を利用することにより25cmのレンジ分解能を持つSARシステムを開発することが可能である。 このアップコンバート過程を実現するべく、逓倍器などのマイクロ波機能素子を準備した。今後実際にアップコンバータ回路を構成し、高周波化されたチャープマイクロ波の発生を確認すると共に、高精度画像に影響を与えるチャープマイクロ波の位相雑音の評価を行う予定である。
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Research Products
(23 results)