2009 Fiscal Year Annual Research Report
超音波速度の温度依存性を利用した生体内脂肪分布検出
Project/Area Number |
21656103
|
Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
堀中 博道 Osaka Prefecture University, 工学研究科, 教授 (60137239)
|
Keywords | 超音波速度 / 無侵襲計測 / 医療画像計測 / ポータブル / 体内脂肪 / 脂肪肝 / 近赤外 / RF加温 |
Research Abstract |
1. 小型光アシスト超音波速度変化イメージング装置の試作と基礎実験 簡易型の超音波画像装置を購入し、パーソナルコンピューター、光ファイバー付半導体レーザーと組み合わせて小型光アシスト超音波速度変化イメージング装置を作製した。 超音波振幅画像を構成している各ラインの包絡線波形から超音波速度変化画像を構築するプログラムを作成Lた。散乱媒質を混ぜた寒天の中に着色した寒天を挿入した試料に適用し、作製した小型装置を用いて、基礎実験を行った。装置の重さは、超音波部分が約3kg、光源部分が約1kgであり、今後、動物実験施設などに持ち込んで実験することができる。 2. ウサギの肝臓の脂肪分布の測定 大阪市立大学医学部からウサギの摘出肝臓を試料として提供頂いた。無償であったので、当初、動物実験補助のために予定した謝金は不要となった。試料は2種類あり、一方は、正常な餌で飼育されたウサギの肝臓であり、他方は、栄養価の高い餌で飼育されたウサギの肝臓であり、脂肪肝になっている。従来の超音波医療診断エコー装置を改造した光アシスト超音波速度変化イメージング装置を適用し、超音波速度の温度変化分布を測定した。脂肪肝の試料では、光加温によって超音波速度が減少し、正常肝の試料では増加した。通常の超音波速度変化画像では、両者に区別はできなかった脂肪領域が、超音波の速度の温度変化画像によって明瞭に示されることが分かった。 3. 高周波アンプによるRF加温装置の作製 専用の装置は高価であるので、一般の高周波アンプを購入し、電極などを自作し、RF加温装置を作製した。電気入力に対する温度変化を測定し、電極の大きさ、構造などを検討した。
|
Research Products
(5 results)