2010 Fiscal Year Annual Research Report
光合成ダイナミクスの複数平衡点埋め込みによる変調制御に関する研究
Project/Area Number |
21656108
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
末光 治雄 大分大学, 工学部, 助教 (50162839)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松尾 孝美 大分大学, 工学部, 教授 (90181700)
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Keywords | CAM型光合成 / 適応オブザーバ / 状態推定 / リミットサイクル / 非線形システム / 分岐 |
Research Abstract |
本研究で我々は,Blasiusにより提案されているCAM植物1細胞モデルを用いてし,CAM生体リズムモデルを制御理論の立場から取り扱っている。これまで我々は,内部二酸化炭素量,細胞質のリンゴ酸および液胞内のリンゴ酸が観測可能と仮定し,測定するのことのできない分子レベルである液胞膜並びの巨視的平均値zや熱力学的平均場近似を用いて得られる液胞膜の非線形特性を推定する適応オブザーバを提案している。CAM生体リズムモデル4変数の微分方程式系で,速いモード(2次元)と遅いモード(2次元)に分割することができる。速いモード代数近似したCritical Manifoldを用いることにより,適応オブザーバの次元を低下させると,推定精度も向上することを計算機シミュレーションにより示した。さらに,我々が以前より提案している瞬時リアプノフ関数が,速いモードと遅いモードを区別する指標に使える可能性があることを示した。
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Research Products
(5 results)