2009 Fiscal Year Annual Research Report
地区交通安全の為の車両速度抑制装置として設置されたハンプからの騒音の対策技術
Project/Area Number |
21656127
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Research Institution | Kyushu Institute of Technology |
Principal Investigator |
渡辺 義則 Kyushu Institute of Technology, 大学院・工学研究院, 教授 (90107847)
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Keywords | 地区交通安全 / 速度抑制装置 / サイン曲線弓形ハンプ / 騒音 / 衝撃音 / 敷地内実験 |
Research Abstract |
生活道路にも拘わらず、30km/h以上の車が多数走行し、児童・主婦・高齢者の「通行の安全」が損なわれている。安全を担保するには、車の速度を抑制するハンプの設置が有効であるが、この方法には騒音問題が付きまとう。社会実験でも、80%以上の人々がハンプ存続を切望したが、騒音に悩まされた住民の反対でハンプが撤去された。これまで申請者は、貨物車がハンプを跳躍して大きな衝撃音が発生することを突き止めた。 そこで本年度は、以下の研究を実施し、次の結果を得た。 1、 ハンプのある敷地内道路を、小型貨物車が20~40km/hの定速で通過する時に発生する衝撃音を測定した。 2、 後輪の着地位置(車両進行方向のハンプ中央からの水平距離)を速度の関数で表現した。 3、 上記2)で求めた「後輪の着地位置」、並びに、車両と観測点の間に遮音板を設けての衝撃音測定実験から、衝撃音の発生位置は速度に関わらず地面から高さ0.55(m)の所であることを明らかにした。 4、 上記2)と3)から、衝撃音の発生位置(ハンプ中央からの水平距離、地面からの高さ)を求めることが可能になった。 5、 その結果、小型貨物車から発生する衝撃音の音響パワーレベル(オーバオールレベル)を速度の関数として表現できた。 6、 更には、次年度、沿道条件(家屋のブロック塀の有無など)に応じた、騒音対策を提案するために、音響パワーレベルのスペクトル(1/3オクターブ)の相対レベルを求めた。
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