2010 Fiscal Year Annual Research Report
緑色蛍光タンパク質付加ノロウイルス様粒子の新規合成
Project/Area Number |
21656131
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
大村 達夫 東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (30111248)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
真砂 佳史 東北大学, 大学院・工学研究科, 助教 (50507895)
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Keywords | ウイルス / タンパク質 / バイオテクノロジー / ウイルス様粒子 / 緑色蛍光タンパク質 |
Research Abstract |
ウイルスによる感染性胃腸炎を起こす主要な原因としてノロウイルスが挙げられる。ノロウイルスは培養細胞で増やす方法が見つかっておらず,ウイルスの感染機構,複製機構など基礎的な研究が遅れている。本研究ではバキュロウイルス-昆虫細胞発現系を用いてノロウイルス様中空粒子(NoVLP)に緑色蛍光タンパク質GFPを付加したウイルス様粒子NoVLP-GFPを合成することを目指す。NoVLP-GFPはノロウイルスと物理化学的特性が類似しているが感染性がなく,GFPによる緑色蛍光によりその検出が容易であるという特徴を持つ。 NoVLP-GFPの合成に重要な,バキュロウイルスに組み込むノロウイルス由来タンパク質遺伝子およびGFP遺伝子の組み合わせ,及び昆虫細胞1個あたりに感染させるバキュロウイルスの量(multiplicity of infection:MOI)について検討した結果,ノロウイルス遺伝子のORF2とGFP遺伝子とノロウイルス遺伝子のORF3を合成した遺伝子GFP-ORF3を組み合わせ,昆虫細胞に同時感染させることでもっとも効率よくNoVLPが合成されることを確認した。また,MOIの検討を行った結果,ORF2とGFP-ORF3のMOIがそれぞれ2・1,3・3とした2条件が良いことが確認できた。さらにこの合成条件ではTEMによりNoVLPが,トランスイルミネータによりGFPの緑色蛍光が確認された。したがって,本手法によりNoVLP-GFPの合成に成功したことが示唆された。
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Research Products
(1 results)